近くのレストラン結婚式場

外食が何よりの楽しみで、こだわりの料理を味わうのが大好きなおふたりには、レストランが理想的な結婚式場かもしれません。こうした会場は少人数でのアットホームなパーティーにぴったりで、予算を抑えたいカップルにも向いています。

結婚式の準備は時間も手間もかかるクリエイティブな作業で、新郎新婦に大きな負担がかかります。長年「自分で全部企画したい」と夢見てきたのでなければ、ゼロから結婚式を組み立てるのは、あまり魅力的に感じられないこともあります。だからこそ、レストランを結婚式場にするスタイルは、従来型の宴会場に代わる魅力的な選択肢として人気なのです。

レストランという場所はそもそも、ランチやディナーで大人数を受け入れることを前提に設計されています。10名でも100名でも対応できるようにつくられており、その空間には披露宴を開くために必要なものがほとんど揃っています。テーブルや椅子はもちろん、テーブルクロスや食器類まで、すべて完備されています。スタッフや、肝心の料理も含めて、すでに用意されているのです。

つまり新郎新婦にとっては、結婚式準備に付きものの大きな悩みごとをあれこれ考えなくてよいだけでなく、予算面でもメリットがあります。必要な設備やサービスの多くが最初から整っているため、追加で大量にレンタルする必要がほとんどありません。

多くのレストランには、結婚式や各種パーティーを専門に担当するイベントチームがいて、当日の細かなところまで一緒にプランニングしてくれます。メニュー選びから装飾の相談まで、おふたりとゲストのためにオリジナルで心に残る一日を形にしてくれる心強い存在です。結婚式準備にありがちなストレスも、ぐっと軽くしてくれるでしょう。

特定のレストランを結婚式場として選んだのであれば、そのお店のインテリアや雰囲気が好き、ということでもあります。つまり、会場装飾を一から作り込む必要はなく、ベースはお店の雰囲気に任せて、おふたりらしい小物やフラワーで仕上げるだけで十分。装飾費を抑えられるという点でも、大きなメリットです。

さらに費用を抑えたい場合は、平日にレストランウェディングを行うことも検討してみてください。水曜や木曜のランチタイムは、レストランにとって比較的ゆったりしている時間帯であることが多く、その分、落ち着いた雰囲気の中でおいしい料理をお得な条件で楽しめる可能性があります。人混みから離れた素敵なロケーションで、浮いた予算はドリンクや演出に回すこともできます。

レストランを結婚式場として選ぶ決め手は、インテリアだけではありません。何より大きいのは、やはり「料理」です。結婚式の料理は、平均的なケータリング会社が大量調理したものになりがちで、味にばらつきが出ることも少なくありません。その点、レストランでは料理こそが主役であり、クオリティはお店の看板そのもの。お気に入りのレストランを選ぶ理由が「ここでしか味わえない料理」なら、その魅力はゲストにもきっと伝わります。

結婚式までの準備期間があまり取れないカップルや、トップシーズンで希望日に空きが見つからないカップルにとっても、レストランは頼れる選択肢になります。結婚式専用の宴会場ほどシーズン中の予約が集中しないため、条件が合えば希望日に滑り込める可能性が高くなります。

レストランが持つ親密であたたかな雰囲気は、大型店であっても、今の時代の結婚式によく似合います。コロナ禍を経験した今、多くのカップルが「大切な人たちと近い距離で過ごす、ぬくもりのある一日」を望むようになりました。レストランという空間は、まさに「もうひとつの我が家」のように感じられるよう設計されているため、そんな一体感を自然に生み出してくれます。

パーティーがすべて終わり、ゲストが帰ったあと、従来の会場では新郎新婦やご家族が片付けに追われることも少なくありません。しかしレストランの場合は、専任のスタッフがその日のうち、もしくは翌日にしっかりと片付けを行ってくれます。おふたりは後片付けの心配をせず、結婚生活最初の一日をゆったりと楽しむことができます。

会場のインテリアや家具も、基本的にはレストラン側が用意してくれるため、大きなレンタル品の受け取りや返却を自分たちで段取りする必要もありません。長い時間をかけて結婚式の準備をしてきたおふたりにとって、式の前後に余計な手配をしなくて済むというのは、とても大きな安心材料になるはずです。