結婚式当日のスケジュール表のコツ：みんなが忘れがちなタイムラインのポイント

• 「結婚式のタイムライン、何か抜けてない…？」と不安な方へ。この先を読み進めてください。
• 結婚式のタイムライン作成で「やりがち」な失敗に要注意
• ヘアメイク準備に「余裕時間」を入れていない
• 「感動の時間」もタイムラインに入れておく
• スタッフ同士の連携が、当日の鍵を握る
• 挙式は「動くパーツ」がとても多いイベント
• 挙式が「時間ぴったり」に始まることは、ほとんどない
• カクテルタイム（歓談タイム）の過ごし方をデザインする
• 移動時間まで考えたプランニングが、一日のスムーズさを左右する
• 集合写真やグループイベントは「少し早めの集合時間」を設定
• 新郎新婦ふたりだけの時間も、ちゃんとスケジュールに組み込む
• 子どもゲストの過ごし方、ちゃんと考えていますか？
• 「入場」だけでなく、「退場」も同じくらい大切に
• ストレスの少ない結婚式当日のタイムライン、作り始めませんか？

結婚式のタイムライン作成で「やりがち」な失敗に要注意

ゲストが会場に到着した瞬間から、自然で心地よい一日を過ごしてもらうために、多くのカップルがやってしまいがちなスケジュールの落とし穴は、あらかじめ避けておきましょう。

ヘアメイク準備に「余裕時間」を入れていない

結婚式当日のヘアメイクは、普段の朝の支度とはまったく別物です。そのため、実際にどれくらい時間がかかるのか、正確に読みづらいのが正直なところ。もちろん、担当のヘアメイクさんが経験からおおよその所要時間を教えてくれますが、当日は花嫁ご本人はもちろん、ブライズメイド一人ひとりの仕上がりにどのくらい時間がかかるかは、やってみないと分かりません。

そして何より、結婚式当日の朝の準備時間は、慌ただしく消費してしまうのではなく、ゆっくり味わってほしい特別なひとときです。花嫁とブライズメイドが同じ空間で過ごす、かけがえのない時間は二度と戻ってきません。ですから、結婚式当日のスケジュールを組む際には、準備をゆったり楽しめるよう、十分な時間と「おしゃべりタイム」も含めて考えてみてください。

ヘアメイク担当者から聞いた準備時間に、さらに30分ほど余裕をプラスしておくと、多少のハプニングがあっても気持ちにゆとりを持って過ごせます。

「感動の時間」もタイムラインに入れておく

結婚式は、新郎新婦はもちろん、その周りの大切な人たちにとっても、とても感情が揺さぶられるイベントです。一日の中には、涙をこらえきれない瞬間がいくつも訪れるでしょう。ファーストミート、ファーストダンス、バージンロードで初めてお互いの姿を目にした瞬間…。どのシーンで思いきり泣いてもいい、むしろ心から感情を解放してほしいと私たちは思っています。そのせいでスケジュールが押してしまうかも…と心配して、気持ちを抑えてしまう必要はありません。

どの場面が「涙腺崩壊ポイント」になりそうかは、ある程度予想できるはず。そうした瞬間をあらかじめ想定して、結婚式のタイムラインに少しずつ余裕を持たせておきましょう。ところどころに5分程度のゆとりを入れておくだけで、その場の感動をしっかり味わえるようになります。

スタッフ同士の連携が、当日の鍵を握る

私たちの経験上、結婚式プランナーの重要な役割のひとつは、関わるすべてのスタッフをうまく連携させることです。プロのウェディングプランナーや会場専属のコーディネーターがいる場合は、こうした連絡調整は基本的にお任せできます。一方で、そうした担当者がいない場合は、新郎新婦ご自身が各スタッフの到着時間を確認し、それぞれのスタート時間がきちんと噛み合うようにしておく必要があります。

各スタッフの到着時間や準備開始時間は、必ず結婚式当日のスケジュール表の中に組み込み、そのうえで関係者全員と共有しましょう。私たちのスケジュール作成ツールを使うメリットのひとつは、同じタイムラインをベースにしながら、詳細レベルの異なるバージョンを何パターンも作れることです。会場側やスタッフ、新郎新婦自身には、正確な時間と各イベントの内容が分かる詳細版を。一方で、ブライズメイドやご家族には、挙式開始や乾杯、歓談スタートなど、大まかな時間だけを記載した簡易版を共有する、といった使い分けができます。

無料で使える結婚式当日のタイムラインテンプレートは、PDFまたはスプレッドシート形式でその場でダウンロード可能。必要な方にすぐに送れる形でご用意しています。

挙式は「動くパーツ」がとても多いイベント

一般的な挙式は、多くの人が関わる「振り付けされたステージ」のようなもの。プロの舞台公演と同じように、スムーズに進行させるためには、事前の入念な準備と情報共有が欠かせません。カジュアルなスタイルの人前式であっても、それは同じです。

挙式リハーサルでは、入場の順番や立ち位置、退場の動きなど、一連の流れを一通り確認することになります。その前段階として、音楽のタイミングも、バンドやDJとしっかり擦り合わせておきましょう。どのシーンでどの曲を流すのかを事前に決めておくと、当日の進行がぐっとスムーズになります。また、挙式の中でオリジナルのセレモニーや儀式を取り入れる場合は、司式者（牧師・神父・司会者など）と早めに打ち合わせを行い、リハーサルでしっかり練習できるようにしておくと安心です。

教会式を予定している場合、カメラマンが動ける範囲に制限があるケースも少なくありません。事前に会場のルールをプランナーや会場担当者に確認し、その内容をフォトグラファーにも共有しておきましょう。当日に「撮れない」「動けない」といったトラブルが起きないよう、前もって準備しておくことが大切です。

挙式が「時間ぴったり」に始まることは、ほとんどない

実際の挙式開始時間と、ゲストに案内する開始時間は、あえてずらしておくのがおすすめです。ゲストには、実際よりも15分ほど早い時間を「挙式開始時間」として伝えておきましょう。というのも、どうしても遅れて到着するゲストや、ちょっとした準備の押しはつきものだからです。あらかじめ余裕を持たせた設定にしておけば、多少の遅れが出てもスケジュール全体に大きな影響が出ることはありません。

カクテルタイム（歓談タイム）の過ごし方をデザインする

カクテルタイム（ウェルカムドリンクや歓談の時間）は、ゲスト同士が自由におしゃべりを楽しめる大切なひとときです。ただ、ただバーを用意して「ご自由にどうぞ」とするだけでは、少しもったいないかもしれません。どんな演出や音楽があると、自然に会話が生まれて場が温まるか、どんな雰囲気なら会場やコンセプトに合うか、一度イメージしてみてください。

もしその時間に新郎新婦が抜けて、ポートレート撮影などを行う場合は、ご家族や友人の中から何人かに「場を見ていてくれる人」として残ってもらうのがおすすめです。一人参加のゲストが多い場合や、初対面同士のゲストが多い場合は特に、誰かがさりげなく声をかけてくれるだけで、場の居心地がぐっと良くなります。

カクテルタイムに、初対面の人同士を自然につないでくれる人が一人いるだけで、ゲスト全員の体験価値が大きく高まります。

移動時間まで考えたプランニングが、一日のスムーズさを左右する

一つの会場の中で完結する結婚式であっても、披露宴会場やガーデン、チャペルなど、スペース間の移動が発生することはよくあります。たとえ数分の移動でも、全員が同じペースで歩けるとは限りません。新郎新婦にとっては「5分くらいかな」と感じる距離でも、ご年配のゲストや小さなお子さま連れの方には、もう少し時間がかかることもあります。

挙式会場と披露宴会場が別の場所になる場合は、オンライン招待状や出欠確認フォームの中で、移動手段の希望や送迎の必要有無を事前に聞いておきましょう。当日に「移動が大変だった」「間に合わなかった」という事態を防ぎ、全員が余裕を持って次の会場に到着できるようにするためです。

また、結婚式当日に会場周辺の道路状況がどうなりやすいかも、事前にチェックしておくと安心です。週末や連休中は、観光地周辺や幹線道路が特に混み合うことがあります。もしお住まいが会場の近くであれば、実際に結婚式と同じ曜日・時間帯に一度ルートを走ってみるのもおすすめです。体感としてどれくらい時間がかかるのか、どこが混みやすいのかを把握しておくと、より現実的なタイムラインを組むことができます。

集合写真やグループイベントは「少し早めの集合時間」を設定

家族写真やグループフォトの直前になって、必ずと言っていいほど誰か一人が行方不明…というのは、結婚式あるあるです。人数が多くなればなるほど、決まった時間に全員を集めるのは難しく、うまく段取りを組んでおかないと、全体のスケジュールが押してしまう原因にもなります。

グループで行うイベントや撮影を予定している場合は、「本番の時間」の少し前に、集合時間を別枠で設定しておきましょう。例えば、ブライズメイドには「披露宴入場の5分前には全員集合」と伝えておく、といったイメージです。こうした小さなバッファをタイムラインに入れておくだけで、披露宴全体の進行が大きく遅れるのを防ぐことができます。

新郎新婦ふたりだけの時間も、ちゃんとスケジュールに組み込む

すでに結婚しているご友人やご家族から、「気づいたら一日があっという間に終わっていた」「朝メイクしてもらっていたと思ったら、もうダンスフロアにいた」という話を聞いたことはありませんか？結婚式当日は、本当に目まぐるしく時間が過ぎていきます。その渦中にいる新郎新婦にとっては、「気づいたら終わっていた」と感じてしまうことも少なくありません。

だからこそ、結婚式当日のタイムラインの中に、あえて「ふたりだけの時間」を組み込んでおくことをおすすめします。ファーストミートのあとに少しふたりで散歩をする時間を作ったり、ケーキ入刀のあとに数分だけ控室で一息つく時間を設けたり。後から振り返ったとき、「あのときふたりでゆっくり話せてよかったね」と感じられる、大切な思い出になります。

子どもゲストの過ごし方、ちゃんと考えていますか？

子どもがたくさんいる結婚式は、会場が一気に明るくなり、とてもにぎやかで素敵です。ただその一方で、どうしても目が離せなかったり、飽きてしまったりと、大人にとっては少し大変な場面も出てきます。だからこそ、結婚式の中で「子どもたちのための時間」と「子どもたちのためのスペース」を、あらかじめ用意しておくのがおすすめです。

私たちの経験上、大人だけでゆっくり過ごす時間帯と、子どもたちを別のスペースで見てもらう時間帯を分けておくと、ゲスト全員がより結婚式を楽しめる傾向にあります。大人は数時間だけでも育児から解放されてリラックスでき、子どもたちは子どもたちで、専用のスペースで思い切り遊べます。その場を見てくれるのが、親御さん以外のシッターやスタッフであればなお安心です。

キッズスペースの規模や、プロのベビーシッターを何人手配するかは、当日参加する子どもの人数によって変わってきます。そのため、正式な招待状を送る前に、オンラインの出欠確認フォームなどで、お子さまの参加有無を確認しておくと良いでしょう。どれくらいの人数の子どもたちが来るのかを把握しておくことで、より現実的な準備ができます。

「入場」だけでなく、「退場」も同じくらい大切に

多くのカップルが、披露宴の入場シーンにはとことんこだわります。ファーストダンスの振り付けを考えたり、友人代表やブライズメイド、グルームズマンとの演出を練ったり、カメラマンに「どこから撮ってほしいか」まで細かく相談したり…。その一方で、披露宴のおひらきや退場シーンについては、直前まで具体的なイメージを持たないまま、なんとなくで終わってしまうケースも少なくありません。ですが、私たちから見ると、退場シーンは「結婚式の物語のラスト」を飾る、とても大切な瞬間です。

きちんと準備された退場シーンがないと、アルバム全体のストーリー性が弱くなり、「写真の並び」にはなっても、「始まりがあって、クライマックスがあって、終わりがある物語」としてのまとまりが感じにくくなってしまいます。

一日の締めくくりを素敵な思い出として残すためにも、コーディネーターやフォトグラファーと一緒に、退場のタイミングや場所、演出を事前に相談しておくことをおすすめします。また、実際に退場する15分ほど前には、ゲストに「そろそろおひらきです」とアナウンスしておきましょう。そうすることで、ゲストもカメラマンも、シャボン玉やスパークラーなどのアイテムを持って、ベストな位置で待機することができます。

そして言うまでもありませんが、本当にそのまま会場を後にする場合は、送迎やタクシーなどの交通手段を事前に手配し、ドライバーに「どこで、何時に」ピックアップするかをきちんと伝えておきましょう。せっかくのラストシーンで、慌てて連絡を取る…なんてことにならないように。

スケジュール表作りを始める

ストレスの少ない結婚式当日のタイムライン、作り始めませんか？

多くのカップルが見落としがちなポイントを押さえた今こそ、あなたの結婚式スケジュール作りをスタートさせるタイミングです。理想の一日への「道しるべ」となるスケジュール表は、簡単に作成できて、誰が見ても分かりやすく、さまざまな形式でシェアできるのが理想的です。

私たちのタイムラインアプリは、無料で使える結婚式準備ツール群のひとつです。結婚式のウェブサイト作成ツールや席次表・席札作成ツールなど、イベント準備に役立つアプリがそろっており、いずれも事前の知識や経験、サブスクリプション契約は不要です。

このスケジュール作成ツールは、結婚式準備の最初の一歩としても最適です。なぜなら、挙式から披露宴まで、各イベントの時間配分が決まることで、その後の多くの判断や手配がスムーズになるからです。ツールの中には、最初から「結婚式当日のサンプルタイムライン」も用意されており、ファーストミートやケーキ入刀、ヘアメイクの到着時間など、どのようなイベントをどの順番で入れていくと良いかのイメージがつかみやすくなっています。

無料の結婚式当日スケジュール作成ツールがどれほど簡単で使いやすいか、ぜひ一度お試しください。挙式当日までの道のりを、できるだけストレスフリーなものにしていきましょう。