結婚式の平均費用 

• アメリカの結婚式の平均費用はいくら？
• イギリスの結婚式費用はどれくらい？
• 一般的な結婚式費用の内訳
• 結婚式の費用を抑え、上手に予算を組むコツ
• ゲストの人数を見直す
• 早めの計画が節約のカギ
• 予備費（コンティンジェンシー）を用意する
• 柔軟さを忘れないこと

アメリカの結婚式の平均費用はいくら？

パンデミックの期間中、アメリカにおける結婚式の平均費用は大きく落ち込みました。しかし2023年には持ち直し、2024年に向けてさらに上昇傾向が続いています。Zolaが実施し、2023年にCNNで紹介されたリアルウェディング調査によると、その年のアメリカの結婚式平均費用は29,000ドルでした。ニューヨークなど主要都市ではそれより高く、おおよそ35,000ドル以上かかるという結果も出ています。州ごとの詳しい金額まではここで紹介しきれませんが、気になる方は先ほどのZolaのレポートをチェックしてみてください。すべての州のデータが掲載されています。

イギリスの結婚式費用はどれくらい？

イギリスでは、2022年にカップルが結婚式にかけた平均費用は18,400ポンド。2021年から6％増加し、事情が事情だった2020年からは大きく伸びています。この全国調査はHitchedが実施したもので、2023年版はまだ集計中ですが、2023年の平均も2022年より約6〜7％ほど高くなると予想されています。ここでもあくまで全国平均であり、ロンドンで結婚式を挙げる場合は、例えばイングランド北部で挙げるよりも総額が高くなることは、住んでいる方ならよくご存じでしょう。ほかの人と比較するときや、どこで結婚式を挙げるか検討するときの参考にしてください。

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一般的な結婚式費用の内訳

結婚式全体の費用は、どのくらいの数の業者に依頼するか、そしてその単価によって大きく変わります。だからこそ、主要なアイテムの「平均的な金額」を知っておくことは、結婚式準備を進めるうえでとても役立ちます。The Knotによると、多くのカップルは結婚式当日に平均14社のウェディング関連業者へ依頼しているそうです。以下では、そうした代表的なアイテムの平均費用を、米ドルと英ポンドでまとめました。イギリスの数字はHitched、アメリカの数字はThe Knotのデータに基づいています（特に別の出典にリンクしているものを除く）。

• 結婚式場（会場） — $11,200 / £8,400 / €10,300
• ウェディングフォトグラファー — $2,600 / £1,300 / €2,380
• ウェディングプランナー — $1,900 / £2,500 / €1,700
• 生演奏バンド（ウェディングバンド） — $3,900 / £1,050 / €3,500
• フローリスト（装花・ブーケ） — $2,400 / £1,050 / €2,200
• ウェディングドレス — $1,900 / £1,350 / €1,700
• ビデオグラファー（映像撮影） — $2,100 / £1,150 / €1,900
• ウェディングケーキ — $510 / £400 / €465
• ゲスト1人あたりの料理（ケータリング） — $75 / £70 / €70
• 送迎・交通費 — $980 / £500 / €900
• プチギフト（ギフト・引き出物に相当） — $440 / £350 / €400
• リハーサルディナーの費用 — $2,400 / £1,900 / €2,100
• 婚約指輪の費用 — $5,800 / £2,100 / €4,200
• 結婚式の招待状 — $510 / £300 / €420
• ヘアメイク（花嫁・新郎新婦） — $250 / £155 / €220

結婚式の費用を抑え、上手に予算を組むコツ

これから結婚式準備を始める段階だと、上に挙げた数字は少しショックに感じられるかもしれません。ただ、何度もお伝えしているように、これはあくまで平均値であり、あなたの結婚式で必ずしもこの金額になるわけではありません。さらに、工夫次第で結婚式の費用をぐっと抑え、予算にやさしいスタイルにする方法はたくさんあります。華やかさや特別感はそのままに、です。

ゲストの人数を見直す

ゲストの絞り込みは、費用の高い結婚式をぐっと現実的な金額に近づける、もっとも効果的な方法のひとつです。ただし、決して簡単な作業ではありません。招待するゲストの人数は、最終的な総額にほぼ必ず反映されます。そして、一人あたりの本当のコストを計算してみると、その金額に驚くかもしれません。例えば10人掛けのテーブル1卓で、平均すると1,000ドルまたは800ポンドほどになることもあります。限られた予算での結婚式や、物価高の中での準備を考えると、これはかなり大きな金額です。そのテーブルをなくせば、料理も10人分減り、招待状もプチギフトも10人分不要になり、テーブル装花も1卓分節約できます。

人数を減らすのは心苦しい決断ですが、無理のない予算で結婚式を挙げたいなら、ゲストを絞るのが一番の近道です。あなたにとって本当に大切な人たちがきちんと出席できていれば、それだけで十分に温かい一日になります。

早めの計画が節約のカギ

可能であれば、挙式と披露宴の準備には最低でも1年ほど余裕を持つのがおすすめです。貯蓄をしたり、予算を組んだり、情報収集をしたりする時間をできるだけ長く確保してから、業者の予約に進むと安心です。実際に依頼を始めるタイミングでも、早めに動いておくことで、「空いているから」という理由だけで業者を選ばずに済みます。時間がない中で探すと、予算に合わないところに妥協してしまうリスクが高くなります。

予備費（コンティンジェンシー）を用意する

多くのカップルが、当初の予定よりオーバーしてしまうものの、その「予算超過」を最初から見込んでいる人は多くありません。まず全体の予算を決め、そのうち5〜10％ほどを予備費として取り分けておきましょう。いざというときの「ゆとり枠」です。準備が佳境に入り、予算が目一杯になってきたとき、あらかじめ用意しておいた予備費から調整できれば、クレジットカードに頼る必要もなくなります。カード払いは本当に最後の手段にしておきたいところです。

私たちのようなオンラインの結婚式予算管理ツールを使えば、総額を把握しながら、無理のない範囲で計画を進めることができます。

柔軟さを忘れないこと

特別な一日の費用をしっかり抑えたいなら、「こだわり」と同じくらい「柔軟さ」も大切です。ウェディング業界も物価高の影響を受けており、多くの商品の平均価格は想像以上に高くなっています。そのため、業者と打ち合わせをするときは、できるだけオープンな姿勢で臨みましょう。たとえば、あなたがイメージしているものと似た雰囲気で、かつ費用を抑えられる花材やケーキのデザイン、料理やドリンクの提案をされたなら、前向きに検討してみてください。プロの経験を信頼し、「こうじゃなきゃダメ」と思い込みすぎないことが大切です。当日になってしまえば、細かな違いはほとんど気にならず、ゲストと過ごす時間のほうがずっと印象に残るはずです。

つまり、「結婚式の平均費用」という考え方は、単なる統計データではなく、ワクワクしながらも複雑になりがちな結婚式準備の道のりを、ふたりがスムーズに進むための道しるべのようなものです。理想の一日を思い描きながら、そのイメージと無理のない資金計画をバランスよく整えることで、心から楽しめる、ストレスの少ない結婚準備が叶います。

ここでご紹介した内容は、理想の結婚式をつくるうえで想定される典型的な費用を幅広くカバーしており、納得感のある予算づくりと計画に役立つ貴重なヒントとなるはずです。