結婚式の費用 
内訳

オンラインで管理する結婚式費用内訳の重要性

普段から家計管理がしっかりしているカップルでも、結婚式の予算を一から組み立てるとなると、ハードルが高く感じられるものです。ですが、結婚式にかかるすべての費用をリストアップしたチェックリストやスプレッドシートを作ることは、プランニングの中でも欠かせないステップです。まだ費用表を用意していない場合は、ぜひ結婚式の予算計算ツールをチェックしてみてください。主要な費目はあらかじめ入力済みなので、一から作る手間なくスタートできます。一般的な結婚式で想定される大きな出費を一通りリストアップし、さらにお二人ならではの項目を自由に追加できるスペースも確保してあります。入力した内容は自動で合計され、結婚式の費用内訳として把握できるので、結婚式準備のあらゆる段階で役立つ“常に変化していく大事な数字”をいつでも確認できます。

結婚式の予算を作成するときに覚えておきたいのは、最初に出した合計金額が、準備が進む間ずっと変わらないとは限らない、ということです。実際に細かい打ち合わせを始めてみると、どのくらい費用がかかるのかを事前に完全に予測するのはほぼ不可能です。見積もりより高くなる項目もあれば、意外と安く済む部分もあります。だからこそ、私たちのように、その場でサッと編集できる結婚式費用内訳があると安心です。進行に合わせて、見込み額を実際の金額に更新していきましょう。

準備を進めていくうちに、「やっぱりここを重視したい」「この項目はなくしてもいいかも」と、優先順位が大きく変わることもよくあります。例えば、フリードリンクにこだわっていたけれど、思った以上に費用がかかるとわかって、その分を別の演出に回したくなるかもしれません。そんなとき、使いやすいスプレッドシートや、私たちのような結婚式費用チェックリストがあれば、その項目を削除し、浮いた予算を別の部分に振り分ける作業も簡単です。最初からやり直す必要はありません。

結婚式費用内訳：予算配分の考え方

以下の結婚式費用内訳は、どの項目にどのくらいの割合で予算を配分するとバランスが良いかをイメージするための目安です。ただし、あくまで“平均的な例”であり、お二人の予算配分がこの通りでなくてもまったく問題ありません。あくまでガイドラインとして捉え、「それぞれの項目に、どのくらいの予算を見ておけば安心か」を判断する参考にしてください。

なお、下記のパーセンテージをすべて足しても100％にはなりません。あくまで目安としての“幅”を示しているためです。

あなたの費用内訳を作成する

• 結婚式場　38％
• 料理・飲み物　29％
• 生演奏・DJ　17％
• 写真・動画撮影　18％
• 結婚指輪　7〜9％
• 衣装・ヘアメイク　10％
• 装花・ブーケ　8％
• 照明・装飾　6％
• 送迎・移動　3〜4％
• ペーパーアイテム　3％
• ウエディングケーキ・デザート　2％
• プチギフト・引き出物の一部　1％
• 司式者・立会人　1％

結婚式場　38％

結婚式の準備について書かれたどのガイドを見てもわかるように、結婚式場は、その後のほぼすべての決定に大きな影響を与える存在です。一緒に組むことのできる各種業者のタイプや、当日の装飾、招待できるゲストの人数まで、会場によって選択肢が大きく変わります。そして、会場費は多くの場合、予算の中で最も大きな割合を占める項目になります。そのため、挙式会場・披露宴会場にいくらかかるのかは、できるだけ早い段階で把握しておく必要があります。

理想的な結婚式場は、招待したいゲスト全員がゆったりと過ごせる広さがあり、天候に合わせた柔軟な対応ができることが大切です。それに加えて、お二人の好みの雰囲気に合っていることも重要です。ナチュラルでラスティックな空間、スタイリッシュなモダン会場、クラシカルで上質なホテルなど、どんなスタイルであっても「ここだ」としっくりくる場所を選びたいものです。最初からテーマが決まっているカップルばかりではなく、実際には、選んだ会場の雰囲気に合わせて全体のテイストを決めていくケースも多くあります。その場合、会場が決まらないことには、他の部分を具体的に決めていくことが難しくなります。

披露宴会場を選ぶ際は、パンフレットや提示された見積もりの金額だけで判断しないことも大切です。その数字には含まれていない費用が、後から追加されることがあるからです。持ち込みのお酒にかかるコルケージ料、ウエディングケーキのカット料、時間超過や後片付けの追加料金などは、見積書には細かく記載されていない場合も多く、結果的に総額が大きく膨らんでしまうことがあります。候補の会場には、追加になり得る費用も含めた詳細な見積もりを依頼しましょう。そうすることで、本当に全体の予算内に収まるのか、もしくは結婚式費用の割合を少し調整する必要があるのかを、きちんと判断できます。

料理・飲み物　29％

結婚式の予算の中で最も大きな割合を占めやすいのが、会場費と料理・ドリンクです。ゲストが50名でも500名でも、「おいしい料理と飲み物がふるまわれること」は、多くの人が楽しみにしているポイント。仕込みから提供までには、経験豊富なスタッフと専門的な設備が必要で、とくにドリンクサービスも会場やケータリング会社に任せる場合は、その分の人件費や設備費も加わります。

会場によっては、料理やドリンクが会場費に含まれていることもあり、その場合は予算配分の検討が少しシンプルになります。一方で、別途手配する場合は、どのようなメニューやスタイルにするかが、全体の結婚式費用に直結します。料理とドリンクの内容はこだわりたいけれど、総額は抑えたい…という場合は、ゲスト人数を見直す必要が出てくるかもしれません。簡単な決断ではありませんが、1名あたりの単価で予算を組んでいる場合、人数調整は理想の内容を守りつつ予算をコントロールする最も現実的な方法です。

生演奏・DJ　17％

バンドの規模やキャリアにもよりますが、経験豊富な生演奏のミュージシャンを手配すると、平均的な結婚式の予算の中では決して小さくない出費になります。地元を思い出させるような伝統音楽を演奏してほしい場合も、最新ヒット曲で盛り上げてほしい場合も、パフォーマーには少なくとも予算の10％前後を見ておくと安心です。

ウエディングバンドやミュージシャンは、パーティーの雰囲気づくりに欠かせない存在です。経験豊富な演奏者は、タイムラインに合わせて進行のアナウンスもこなしながら、夜通しゲストを飽きさせずに盛り上げてくれます。お二人もゲストも思いきり楽しめる、肩の力が抜けた結婚式にしたいのであれば、そのスキルは“値段以上の価値”があります。優秀なウエディングDJも同じように場を仕切ってくれ、ときにはパーティーそのものの一部として記憶に残る存在になります。

写真・動画撮影　18％

結婚式の写真撮影と、近年では動画撮影も含めて、結婚式で唯一「形として残る投資」といえるのがこの部分です。お祝いの一日が終わったあとも長く残り、何度でも見返すことができる“タイムカプセル”のような存在を作ってくれるのは、この分野のプロだけです。その意味でも、写真・動画には結婚式の予算の中でしっかりとした割合を割く価値があります。また、「クオリティには相応のコストがかかる」という点も忘れずに。何年経っても見返したくなるアルバムやムービーを残したいなら、安さだけで選ぶのはおすすめできません。

予算の許す範囲で、できるだけ信頼できるフォトグラファーに投資しましょう。好みのテイストで、経験もあり、なおかつ予算内に収まる人がなかなか見つからない場合は、結婚式チェックリストの別の項目を見直したり、削ったりすることも検討してみてください。数年後、特別にこだわったペーパーアイテムや、会場にたくさん飾った高価な花をどれだけ覚えているかはわかりませんが、自分たちらしさを理解してくれて、結婚式を美しく切り取ってくれた撮影チームを選んだことは、きっと心から良かったと思えるはずです。

思い出として残るものだけは、妥協しないで。

結婚指輪　7〜9％

結婚指輪は、一般的な結婚式の予算を考えるときについ見落とされがちですが、挙式そのものに欠かせない大切なアイテムです。何世紀にもわたって受け継がれてきた結婚の象徴であり、お二人の好みによっては、相応の金額になることもあります。

衣装・ヘアメイク　10％

結婚式当日は、誰もが「人生で一番きれいな自分」でいたいもの。自分らしさを引き立ててくれる衣装と、プロによるヘアメイクは、そのために欠かせない要素です。ただし、理想の一着とヘアメイクを揃えるには、それなりの費用がかかり、結婚式全体の予算の中でも決して小さくない割合を占めることがあります。「ドレスの価格を考えると不安で…」という場合でも、費用を抑える工夫はあります。最近では、ウエディングドレスを購入ではなくレンタルにするスタイルも人気で、憧れのデザイナーズドレスを、購入するよりもずっと抑えた価格で着ることができます。もちろん、式後に手元には残りませんが、そのぶん別の花嫁さんにも着てもらえるという楽しみもあります。

結婚式後もドレスを手元に残しておきたい場合でも、賢く選べば費用を抑えることは可能です。店頭に並んでいる既製品（オフ・ザ・ラック）や、サンプルセールを狙ってみましょう。多くのブライダルショップには、デザイナーからはすでに注文できない型のドレスを集めたセールラックがあり、その場で持ち帰れるうえ、大幅に値下げされていることも少なくありません。体型に合わせてお直しは必要になりますが、どんなドレスでも多少のサイズ調整は発生するものなので、「特別な追加費用」と考えなくても大丈夫です。

身近に美容師さんやヘアメイクアップアーティストがいない限りは、当日はプロにお願いするのがおすすめです。仕上がりのクオリティはもちろん、支度時間そのものが特別な体験になります。結婚式当日にしっかりと“花嫁モード・花婿モード”に切り替え、自信を持って一日を楽しむための、大切な投資だと考えてみてください。

装花・ブーケ　8％

お花が会場の雰囲気をどれほど大きく変えるかは、想像以上です。よく考えられたフラワーコーディネートがあれば、何もない四角い空間も、一気に物語の世界のような会場に変わります。ゲスト人数が少ない結婚式でも、装花にしっかり投資する価値は十分にあります。ただし、費用を抑えたい場合は、「季節」と「グリーン」を意識してみましょう。結婚式の時期にちょうど旬を迎える花を選ぶのは、コストダウンと環境配慮の両方の面で最も簡単な方法です。ツルものや葉物、グリーンをたっぷり使った装飾は、一般的な花材に比べて比較的リーズナブルで、トレンド感のあるスタイリッシュな雰囲気も演出できます。

照明・装飾　6％

装花と並んで、照明も空間の印象を大きく変える強力なスタイリングツールです。少しの工夫と専門的なセッティングで、同じ会場でもまったく違う表情を見せてくれます。プロによるライティングに、キャンドルや間接照明、オリジナルの装飾を組み合わせれば、さらに特別感のある空間に仕上がります。

また、装飾は「その結婚式ならでは」の雰囲気を生み出す要素でもあります。お二人らしさを感じられるアイテムや、ストーリー性のある小物を選んで、ゲストが思わず写真を撮りたくなるような空間づくりを意識してみましょう。

送迎・移動　3〜4％

当日の動線やゲスト人数によって、送迎・移動手段にかかる費用は大きく変わります。挙式会場と披露宴会場が別の場所にある場合、多くのカップルがゲスト用のバスやシャトルを手配しています。費用はかかりますが、ゲストが迷わず、時間通りに、そして安全に会場間を移動できるという点では、とても価値のある出費です。

ゲストがバスでの移動を楽しんでいる間、お二人は少し特別な車で移動するのも素敵です。クラシックカーやリムジンなど、非日常感のある車を選べば、移動時間も思い出に残るひとときになります。「予算を抑えるなら、この部分は削ってもいいかも」と考えるかもしれませんが、もう一度よく検討してみてください。セレモニー前後の二人きりの時間が特別な思い出になりますし、その車は写真撮影の絶好の小道具にもなります。リムジンの前で並ぶ新郎新婦の姿は、まさに“結婚式らしい一枚”として印象に残るはずです。

ペーパーアイテム　3％

印刷された招待状やセーブ・ザ・デート（結婚式の日程を知らせるカード）は、ゲストに日程と会場を伝えるだけでなく、これから始まる結婚式への期待感を高めてくれる大切な役割を担っています。世界観の伝わるデザインの招待状は、当日の雰囲気を先取りして伝えてくれる存在ですし、メニュー表や席札、席次表などのペーパーアイテムは、当日の会場に統一感と華やかさを添えてくれます。

ウエディングケーキ・デザート　2％

ケーキのない結婚式なんて、少し物足りなく感じませんか？ たとえそれが大きなケーキではなく、ドーナツタワーのようなカジュアルなスタイルだったとしても、何かしら“甘い演出”があると、ぐっと結婚式らしさが増します。ケーキ入刀のシーンはゲストが楽しみにしている瞬間のひとつであり、写真映えする定番の演出でもあります。全員が同じケーキを好むとは限らないので、焼き菓子やプチデザートなど、いくつかバリエーションを用意しておくと、甘いもの好きのゲストにも喜ばれます。

プチギフト・引き出物の一部　1％

ちょっとした心づくしのギフトでも、ゲストにとっては嬉しい思い出になります。お開きのタイミングで小さなプレゼントを手渡せば、「来てくれてありがとう」という気持ちがしっかりと伝わります。ブライズメイドやご家族など、特にお世話になった人たちには、ゲスト全員とは少し違う特別なギフトを用意するのもおすすめです。必ずしも高価である必要はなく、お二人との関係性が感じられる、よりパーソナルな贈り物を選ぶと良いでしょう。

司式者・立会人　1％

役所での手続きや宗教施設での挙式ではないスタイルを選ぶ場合、法律的に結婚を成立させるための司式者（オフィシエント）を手配する必要があります。人気のある司式者は、お二人のエピソードを丁寧にヒアリングし、心に残る、温かくてときにユーモアのあるセレモニーを作り上げてくれます。その分、依頼が集中しやすく、費用も高めになることがあります。「そこまで凝ったセレモニーは希望していない」という場合は、もう少しシンプルなスタイルの司式者を選び、必要な手続きをスムーズに進めてもらう形にするのも一つの方法です。